初老センター長のつぶやきVol.8
「こどものことばを育む~ことばの発達について~」
先日、ある幼稚園の保護者会主催の講演会で、「こどものことばを育む」のテーマでお話する機会をいただきました。
「育む」の由来は、「羽含む(はくくむ)」で親鳥がヒナを羽で包んで育てること、そこからより愛情を注いで大切に成長させるという意味があります。
「発達」は、英語でいうとdevelopment。
包みが開かれて中の物が出てくるという意味合いです。
だから「発達支援」は、その子が本来持っている力を発揮できるよう支援することなんですね。
講演では、「ことばの力を育てるには、ただ“教える”だけではなく、身体の動きや心の育ちがしっかりしていることが土台になる」というお話をさせていただきました。
また、愛着関係を深める親子遊びや、ことばの発達に欠かせない“三項関係”(「自己」「他者」「対象物」の3つの関係)について、そしてこどもとことばを交わしたり、気持ちを分かち合ったりするためのちょっとしたコツなどもご紹介しました。
糟屋子ども発達センターでは、こうした視点を大切にしながら、ひとりひとりの「育ち」を丁寧に支える療育プログラムを行っています。